館長語録 vol.9

間合いを盗む

 先日、館長から試合練習中の子どもたちに足さばきについての指導がありました。

 「足さばき」とは、相手を打突したり、かわしたりするための「足の運び方」で、体のさばきの基礎となるのが足さばきです。「一眼二足三胆四力」という教えがあり、剣道では足さばきが非常に重視されています。

 「足さばき」には「歩み足」、「送り足」、「開き足」、「継ぎ足」があります。

 今回の題目の「間合いを盗む」は継ぎ足にあたります。

 継ぎ足とは遠い間合いからの打突するときに用いるもので、相手との攻防の中で悟られないように左足を右足まで継ぎ、大きく踏み込んで打突するときに用いられる足運びです。

 簡単に説明すると通常の間合い(写真1)なら届かない位置でも左足を相手に気づかれないように右足に引きつけた(写真2)ことにより、右足の位置は変わりませんが左足が前に出ていることから届く位置まで来ているということです。

 これを自然な動きの中で出すので非常に難しいですが身に付ければ、間合いの幅が広がるはずです。

 さぁ、市民大会まであと少しです!!!

 頑張りましょう!!!!

 

※以下、他の足さばきについての解説をネットから抜粋したので紹介します。

1)歩み足
 前後に遠く速く移動する場合の足さばきで、最も遠い間合いから打突の技を出す時に用いる。

2)送り足
 いろいろな方向に近く速く移動する場合や、打突の時の足さばき。
 一足一刀の間合いから打突の技を出す場合に用いられる一般的な足さばき。 

3)開き足
 体を右、左にかわしながら相手を打突したり、防いだりする場合の足さばき。
 近い間合いからの打突をする場合に用いられることが多い。